静岡ガス・エンジニアリング株式会社様は都市ガス製造・供給設備のなどの『各種プラントの建設・保守』、ガスだけでなく電気も含めた『空調工事』、工場などのお客様に対するエネルギーや設備の問題を総合的に解決する『ソリューション提案』という3つのサービスを提供されています。
今回は、株式会社三光ダイカスト工業所様の溶解保持炉において、炉の常時監視とエネルギー管理に取り組まれた事例をご紹介させて頂きます。
三光ダイカスト工業所様はアルミダイカスト・機械加工・表面処理・金型製作までを行われています。創業55年を越えるダイカストのノウハウを活用し、常に新しいものづくりへチャレンジし、すべてのお客様から信頼される最高の製品づくりに取り組まれています。
※2021年8月に社名変更 株式会社三光ダイキャスト様
お悩み | 株式会社三光ダイカスト工業所様の溶解保持炉ではアルミを常に溶解状態で保持する必要がありますが、トラブルによって溶解したアルミの温度が低下してしまった場合、アルミが固まり再度溶解させるまで時間がかかります。これにより生産効率の低下、納期の遅れを招く可能性がありました。 また、溶解保持炉で使用するエネルギー使用量の管理は従業員が点検業務として行っていましたが、定期的に工場内を巡回する必要があり、手作業のためミスも多く工数がかかっていました。 |
導入製品 | FC6A形プログラマブルコントローラ |
成果 | ①溶解保持炉の常時監視による製造ラインの稼働率向上 ②エネルギー使用量の自動計測による工数削減 |
溶解保持炉で失火が発生すると非常に困る
金属の溶解保持炉は常に炉を高温にし、金属を溶解させておく必要があります。このため、失火した場合、それに気づかないと翌日の操業に支障をきたします。
エネルギー使用量の記録作業が大変
生産ライン毎のエネルギー(ガス・電気)使用量は毎日、指針を紙に記録し、管理する必要がありますが、手作業で行った場合、記録ミスや漏れが発生する可能性があり、検針のための時間もかかります。
FC6Aによって、燃焼設備から燃焼状況や、異常出力を監視し、記録します。また、異常が発生した際には、FC6AからEメールを送信し、管理者に通知します。
記録されたデータはFC6AのWebサーバーによって、遠隔地から確認可能となります。
溶解保持炉の状態をリアルタイムで確認でき、問題が発生した際でも通知を受け取ることができるため、ダウンタイムを最小限にすることができ、操業が遅延するリスクを回避することができるようになりました。
様々なエネルギーを使用して稼働している工場において、エネルギーの管理はコストへの影響が大きく、重要な経営指針となります。このエネルギー管理を、自動的、かつ確実にローコストで行えるシステムの導入によって、消費エネルギーを簡単に可視化することができました。
©2025 IDEC Corporation All rights reserved. 個人情報保護について