制御システムにおける安全関連部(アーキテクチャ)の構造は、ISO13849-1で規定される5つのカテゴリ(B、1,2、3、4)の1つ以上の要求事項を満たす必要があります。最も知られている安全関連部のアーキテクチャはカテゴリ3、4という制御を二重化した冗長システムですが、カテゴリ2は二重化ではありません。
これまではカテゴリ2制御を実現することが難しく、リスクが低い機械に対しても二重化(カテゴリ3、4)制御をするしかなくコストや構築に時間がかかっていました。
そこでIDECは導入コストや工数の削減に貢献するべく、カテゴリ2の構成を簡単に実現できるHR5S 形安全リレーモジュールを開発しました。
接触しても軽傷の機械に、二重化が必要な安全リレーモジュールをシングル配線して使っていました。
しかし、安全対策として不完全だったこともあり、今回カテゴリ2リレーモジュールの存在を知って変更しました。
安全スイッチを汎用のPLCへ取り込んで制御していました。
カテゴリ2リレーモジュールならコストも許容範囲なので導入することにしました。
PLr=cなのですが安全リレーモジュールはカテゴリ4タイプしか知らなかったので、コストを勘案して一部の輸出向けのみ別形式で対応していました。
しかし、カテゴリ2リレーモジュールなら安価であるため、全製品に導入することにしました。
インターロックをオフディレー制御していましたが、幅が半分以下になった上に時限設定の必要がなくなったため、コストダウンにつながりました。
![]() 簡単タイプ |
![]() 標準タイプ |
![]() オフディレータイプ |
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形番 |
HR5S-C2S |
HR5S-C2B |
HR5S-C2D-T025 |
HR5S-C2D-T050 |
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HR5S-C2D-T100 |
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HR5S-C2D-T200 |
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HR5S-C2D-T400 |
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最大対応PL(*) |
C |
d |
d |
*)PL(パフォーマンスレベル)についての詳細はカタログをご覧ください。
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